
この湿原の南側と北側では、全く景色が違っていました。
南側は、主に林の中を歩く道。たくさんのひこばえのあるコナラの大木が程よい間隔ではえており、昔ここが人の手によって作られた里山だったことがよくわかります。




北側は、野焼きをされた斜面で、ところどころに黒く焼け焦げた木が見られます。聞くところによると、この斜面はこの春焼かれたそうです。昔のままの草原を保存するために、森林化しないうちに木を切り倒して焼いているのだそうです。この斜面で目に付くのは、無残にも花の部分がなくなり、茎のみが残ったニッコウキスゲ。本来ならこの時期には黄色い花が一面に咲き揃っているはずなのでしょうけれど、ほとんど見ることができません。シカの食害は深刻です。
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