福寿草はパラボラアンテナ

2005年03月20日

hukuju-1.jpg福寿草はお天気が良くないと花は開きません。開いた花は、パラボラアンテナによく似ています。この形で、お日様の熱を集め、まだ寒い時期にやってきた昆虫を暖めて、受粉によい環境を作っていると思われます。私たちが見に行った時にも、ハチの仲間が、やってきていて、こんなに早くから昆虫たちが活動していることに、驚きました。
しかし、実はこの花たちは、雪がとけてからでなければ、咲きません。被写体としては、雪の白と、花の黄色のコントラストは魅力的ですが、「雪がとけて花が咲き、その後でもう一度雪がふり、その雪がとけないうちの晴れた日」という条件が整わなくては、撮れないものなんですね。

hukuju-2.jpg日本の福寿草は、多年草なので、基本的には地下茎で増えますが、昆虫に受粉を助けてもらって、種もつけます。種は緑色で、あまり目立ちませんが、種をつけた後、地上部は枯れて、来年の春まで休眠するのです。この種は、およそ5年を経て、ようやく花を咲かせるのだとか。
一方、ヨーロッパでは一年草の、赤い花をつける福寿草の種類が主流で、こちらはアドニスと呼ばれています。ヴィーナスに愛されたうつくしい王子「アドニス」が、イノシシのきばにかかって死んでしまい、その時流れた血の後に、この花が咲いた、というギリシャ神話に基づいています。

お日様があたっていない時も、花を両手で囲んで、暖めてやると、花が開く、という文をみつけました(ピッキオ編・著「おもしろ花のフィールド図鑑・春」実業乃日本社)。今回は晴れていたので、実験することはできませんでしたが、曇っている時に、近所の福寿草でぜひ、試してみたいと思います。



posted by しま at 20:00 | Comment(0) | 自然雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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