野生動物について考えました

2004年10月23日

自然観察インタープリター・ステップアップ講座(於:長野県林業総合センター)に参加しました。長野県林業総合センターの小山さんと岡田さんに講師をお願いして、「野生動物について考えよう 〜ニホンジカを事例として〜」と題して、案内していただきました。参加者は13名でした。
はじめに、小山さんからこの日の講座の流れを説明していただきました。

inp-1.jpg野生動物について考えよう 〜ニホンジカを事例として〜
1.ゲームで学ぼう
2.まじめに勉強してみよう
3.知識をふまえて考えてみよう

始める前に「シカしかクイズ」に答えて正しいと思うものに○をしました。これは最後に答え合わせをします。inp-2.jpg

【シカしかクイズ】
1. シカは、いつも夫婦(オスとメス)で暮らしている。
2. シカは、ねぐらは決まっている。
3. シカは、なわばりを持っている。
4. シカは、人と同じように雑食である。
5. シカは、植物質であればたいてい食べる。
6. シカは、夜行性である。
7. シカは、角には骨がある。
8. シカは、1歳から毎年妊娠することができる。
9. シカは、一回に2〜3頭出産する。
10. シカは、積雪が多い場所が苦手である。
11. シカは、森林を好む動物である。
12. オオカミがいなくなったので、シカが増えた。
13. シカは、人の背丈くらいは飛び越えられる。
14. シカが自然の中で暮らしている限り、問題は起こらない。
15. シカが増えた原因は、拡大造林が最も大きい。
16. オスジカをたくさん捕獲すれば、シカの頭数は減少する。

1.ゲームで学ぼう

inp-10.jpgはじめに「カモフラージュ」というゲームをしました。シカになったつもりで、自然の中に隠れている自然でないものを探しました。道端の木や草の中に、自然にはないいくつかのものを隠してあって、その数をひとりひとりが数えるというものでした。すぐに目につくものもあれば、じっくり見ないとわからないもの、いろいろでした。最後に皆で確認しました。どういうものが見つけにくかったか考えました。色が茶色いもの、黄色いもの、黒いものが見つけにくかったようですし、木の下や逆に木の上も見過ごしやすい場所のようでした。そして、シカはどういうところに隠れれば人に見つからないのか想像しました。

inp-3.jpg左の写真は猪土手です。これが山と人間の住む領域の境です。これから、シカの住む領域に入っていきます。
シカが生きていくのに必要なのは・・・ごはん・水・隠れ家・・・。
皆シカになったつもりで、ハンターから隠れながら食事をします。ハンターに見つかると打たれて死んでしまうというゲームをしました。隠れる人は上手に隠れ、ハンターは走り回ってシカを探します。シカの苦労、ハンターの苦労、それぞれ実感しました。

inp-9.jpg「オーディア」というゲームをしました。手つなぎ鬼のようなゲームです。シカ役、ハンター役、ごはん役、水役、隠れ家役の人に分かれて、シカはハンターにつかまらないように、ごはんと水と隠れ家を連れて逃げます。逃げ果せたら、連れていたごはんと水と隠れ家もシカになります。ハンターにつかまったシカは、ごはんか水か隠れ家になります。シカが多くなるとごはんや水や隠れ家が足りなくなり、ハンターにつかまりやすくなるのがよくわかりました。

動物の観察会は、その動物をみることはなかなかできないので、動物がいないところで話さなければなりません。でも、話だけではすぐに忘れてしまうので、模擬体験を通して実感し、考えることが必要です。このようなゲームは知識と体験の橋渡しとなるということでした。

2.まじめに勉強してみよう

inp-11.jpg午後は、建物の中でニホンジカについて、講義を受けました。私たちには全くわからないのですが、意外と身近にたくさんのニホンジカがいて、暖冬や森林環境が良くなった事により増えているということでした。実際、総合林業センターの周辺で撮影したニホンジカの映像をみせていただきました。それから、シカの生態や、シカが増えるとどうなるのか、シカの被害などについてレクチャーしてもらいました。ニホンジカについては、私たちの勘違いも多いことがわかりました。先ほどのクイズの答えも、間違いだらけでした。他にカモシカとニホンジカの違いについても教えていただきました。

クイズの答え・・・・1-× 2-× 3-× 4-× 5-○ 6-× 7-× 8-○ 9-× 10-○ 11-× 12-× 13-○ 14-×  15-× 16-×

3.知識をふまえて考えてみよう

講義の後は、皆でいろいろ考えてみました。シカはなぜ群れるのか、人以外の天敵はなにか、増え続けたらどうなるのか、などです。その中で、自然界で起こることを推測するのには、正しい知識や正しい情報から判断しなければならないこと、集めた情報の中にひとつでも正しくないものが混じると、まったく違う答えが出される可能性もあるということを教えていただきました。
それから、野生動物と人間との距離について考えました。人と野生動物は一緒には暮らせないのだから、人間に近づいてはいけないことを動物に教えてあげることは大切なことで、それが動物のためになるという結論でした。
白鳥の餌付けについても、ちょっとだけ考えました。餌付けの「良いこと」「悪いこと」を出し合いました。良し悪しがわかることもいろいろあるのですが、よくわからないこともたくさんあって、単純に「餌付けは良いこと」もしくは「餌付けは悪いこと」と決められないことに気づきました。



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国営アルプスあづみの公園そば打ち体験してきました

2004年09月02日

adumino20040902-1.jpgこの7月にオープンしたばかりの「国営アルプスあづみの公園」に行きました。夏休みも終わって、この日はあいにくの雨だったこともあって、入園者はまばらでした。おかげで、私たちはじっくり時間をかけて園内を回る事ができました。

adumino20040902-2.jpgはじめにテーマ展示館に入りました。この中の理科教室では、イワナやヤマメなどが間近に観察できるほか、動植物についての展示がたくさんあって、すっかり見入ってしまいました。社会科教室は、昔の民家を再現していろりや土間がつくられていて、懐かしさでいっぱいの場所でした。ここでは、そば打ち体験に参加しました。およそ2時間で、自分で打ったちょっと太目のそばを味わう事ができました。3人前で1500円と値段も手ごろでしたし、最高のそばの味が楽しめましたので、皆大満足でした。

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午後はパートナー(公園ボランティア)さんと一緒にこの地の元々の地形を生かして整備された遊歩道を歩き、先人たちの治水、利水から水と生活の関わりの深さなどを実感しました。また、烏川を間近で見られるポイントもあり、雨の為に増水して猛々しく流れる自然の川の勢いに圧倒されました。

「公園」となれば、全く自然のままではない、人の手が加わえられた場所になるのは仕方のないことだと思います。公園にするにあったては、地形を生かしたり、そこに生きていた植物を残したりといろいろな配慮がされたのでしょう。ここを訪れることで人が学ぶ事も多いと思います。でも、歩きやすいように固められた歩道、人の目を楽しませるために植えられたたくさんの園芸種、作られた原っぱなどを見ると、ちょぴり残念な気持ちになるのは、私たちだけでしょうか。

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木曽郡木祖村水木沢天然林を散策しました

2004年07月13日

mizukizawa20040713-2.jpg樹齢550歳のサワラの木があることで知られている水木沢天然林の遊歩道を歩きに行きました。水木沢天然林の遊歩道は、「原始の森」と「太古の森」に分かれていて、両方歩いても1時間半ほどで戻ってくることができるのですが、私たちは時々立ち止まり、いろいろなものを「感」察しながら歩きましたので、3時間半ほどかかりました。

mizukizawa20040713-4.jpgこの水木沢天然林は私たちのお気に入りの場所で、何回行っても新しい発見があり、飽きることはありません。遊歩道ですので、歩けるように木などを使って道が作られていますが、それ以外はほとんど人の手が加えられていない森です。
森の中で深く息を吸い込むと、なんとも素敵な森の香を感じる事ができます。その香だけでもすがすがしい気分になりますが、香の源である木々や草花に触れ、鳥のさえずりや虫の声、水のせせらぎに耳を傾けると、身体も心も和らぎます。この水木沢天然林は、森林浴が満喫できる素敵な場所です。

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